いよいよ今年も計装士試験(学科試験)の時期となりました。
【8月30日(日)2級計装士学科試験】
今年は当社から5名の社員が上記の計装士試験に挑戦します。
「計装士」というのは(社)日本計装工業会公認の民間資格の1つで、
計測制御機器の取付工事にまつわる専門的な技術と知識を持ち、併せて計測制御機器の
配管・配線工事の設計、監督なども行う専門家を認定する資格です。
計装士には1級と2級があります。
それぞれ学科試験と実地試験に分かれており、学科試験合格者は実地試験を2月に受けることになります。
実地試験合格者には計装士の資格を与えられます。
(惜しくも実地試験で不合格となっても翌年と翌々年は学科試験が免除されます)
今年は上記5名の他、1名に1級の実地試験、2名に2級の実地試験が控えております。
受験資格は
1級→計装工事の設計・施工の実務経験が5年以上
(2級計装士合格者は4年6ヶ月に短縮)
2級→計装工事の設計・施工の実務経験が2年以上
となっています。
1級計装士(登録計装士)は「建設業法施行規則第7条の3」に基づき、試験合格後「電気工事」「管工事」に
関し1年以上の実務経験を経て、【主任技術者】と認定されます。
「主任技術者」というのは、日本の建設業において現場の技術水準を確保すべく配置される技術者のことです。
我々の仕事は建設業です。
建設業の許可業者は、工事現場に施工技術上の管理者として、元請・下請を問わず主任技術者を配置する必要があります。
主任技術者の認定要件は
① 高校の所定学科(旧実業高校を含む)を卒業後5年以上、大学の所定学科(高等専門学校・旧専門学校を含む)を
卒業後3年以上、許可を受けようとする建設業に係る建設工事に関する実務経験を有する者
② 10年以上、許可を受けようとする建設業に係る建設工事に関する実務経験を有する者(学歴・資格は不問)
③ ①と②同等以上の知識・技術・技能を有すると認められた者
(施工管理技士、建築士、技術士、電気工事士、消防設備士、技能士などの資格を有する者)
ですが、上記のとおり、1級計装士の資格があれば実務経験1年で主任技術者として認定されます。
したがって、計装士の資格は我々の業界では必須とも言える資格です。
2級計装士は主任技術者として認定の要件となるわけではないですが、合格すると1級計装士の受験資格が4年半に短縮されます。
1級と比べて全体的に問題自体は易しいみたいですが、範囲は一緒で、それなりの勉強と実務経験が必要ですので、若手社員の
力試しとも言えます。
皆が合格できるよう祈っております。
15.08.28